エクスプレスの経営相談室              [TOP]

Q. デザイナーをしています。このたび、会社を独立してフリーで仕事をすることになりました。会社組織にした方が有利だとよく聞きますが、ほんとうでしょうか。(東京都のデザイナーさんから)

A. 会社と個人の違いは、一般的には下表の点です。

 ただ、特にフリーで活動する場合に、取引先との契約上、あるいはオーディションやコンペ・入札への参加資格として、法人であることが要求される場合があります。そうした場合は、有利不利もなく、法人化を考えなければならないでしょう。

ポイント 個人 法人 判定
資金調達 個人資金、あるいは借入れ 他の株主と資本を出し合う共同経営が可能 株主は役員の罷免権を持つため、会社は株主のコントロールを受ける。当初自由にやるなら、個人事業か法人でも同族株主でスタートするのがスムーズ。
資金の借入 個人の信用、あるいは担保の提供、個人保証 法人の資本についての信用、担保の提供、個人保証 法人の信用保証は役員が行う。
事業開始までの費用 ほとんどかからない 設立のための登記費用などがかかる 個人事業の方が安価
事業開始までの期間 ほとんどかからない 登記完了まで最低でも1週間程度 個人事業の方が機動的
取引先の信用 個人の信用 法人資本に対する信用 業種によっては法人でなければ与信がなく、取引されない

入札・オーディションに法人が条件とされることがある

税金面 累進税率のため所得が低い段階では有利 比例税率のため所得が高くなると有利 規模が大きくなるほど会社が有利
決算期 年末に決められている 自由に決められる 会社の方が融通が利く
規模の拡大 難しいができない事はない 組織を大きくする事で対応出来る 会社の方が機動的
リスク すべて個人がかぶる 株式会社や有限会社は有限責任

規模が小さい時には個人保証がつくので個人が被る事になる

規模が小さい時はあまり変わらない
事業の継続性 個人の引退で終了、譲渡する場合は税金がかかる 資本を引き継ぐ事によって容易に出来る 会社の方が継続には向いている